高嶺の花男くん

今のコト 過去のコト

sign

『俺ひとりだから…』


どうして、そんなこと言うの?

ひとりだから…?



私の考えてることが分かったのかK子が

言う。


『花子、ダメだよ。

Mさん、結婚してるんだからね。

辛くなるだけだよ。今よりもっと。』


うん、分かってる。

でもね…好きで…忘れられなくて。

どうしたらいいのかわからない…


『好きなのも、忘れられないのも

分かってる。

でも、今、Mさんのとこ行ったら

もっともっと忘れられなくなっちゃうよ。』



そうだね…



K子がトイレに行くと、Mさんが来た。


『俺、帰るけど…まだ飲んでるのか?』


うん…


『そっか…』


…ホントにひとりなの?


『うん。ひとりだよ…』


じゃー、行っちゃおうかな(笑)


『うん…来るか?』



そんな真面目な顔で言わないでよ。

本気にするから。



ここでK子が戻ってきた。


『何二人で話してるのー?』ってK子が

言うと


『K子の悪口だ(笑)』ってMさん。


で『じゃ、俺は帰るわ。またな😊』って

帰ってしまった。



『何言われたの?誘われた?』とK子に

聞かれたけど、『来るか?』って言われた

ことは言えなかった。

『ダメだよ』って言われることは

予想できたし。


その後、少し飲んで帰ることに。



家に帰ってきても、Mさんのことが

頭から離れない。



このまま何も考えずに行ってみようか…

K子が言うように辛くなるのは

十分わかってる。

でも、何もしなくても忘れられないなら

最後でもいいからMさんと…


うん。行こう…

私の中で答えが出た。



その時、電話がきた。Mさんかもって

ドキドキしながら出ると…


『花子?もう帰ってきたのか?』


…Tさんだった。


飲みに行くことは言ってたので

いないかも…と思いながらも電話したと。

仕事中だけど声が聞きたくなったって。


でも、すごいタイミングだね。

何か察知したのかな…


『花子、今日は満月だなー。

ムラムラするー』


満月じゃなくてもムラムラしてるじゃん(笑)

会えないんだから我慢してね。


『我慢できねー。

花子はムラムラしないのか?』


しないよ(笑)



…ごめんね。Tさん。

さっき、他の人に会って、ムラムラじゃ

ないけどキュンキュンしちゃった。




『花子…ちょっとエッチな声、聞かせて?』



ひゃー😲

ちょっとドキドキしたけど…


無理。ムリムリムリー😳