高嶺の花男くん

今のコト 過去のコト

冬空

Tさんからの電話で、Mさんのことを

すっかり忘れてしまって。


電話を切ってから思い出したけど

行かなかった。


行ってたら、どうなっていたのかは

何となく想像できる。

それを望んでいたのかもしれないけど。


Mさんとは、あの日が最後。

あの雪の降る中で、ドラマのように

抱き合ってキスして。

綺麗な想い出のままで。



と言っても、なかなか忘れられず

やっぱり、あの時、行ってたら…なんて

後悔までしたり…。



そんな日々を過ごしていると会社の先輩から

飲み会のお誘いが。


またMさんに会うかも…なんて少し期待…


『高校の先生と仲良くなって

今度飲みましょうってことになったの。

じゃ、友達誘いますね~って言ったら

じゃ、僕は先生に声かけてみますって。

かっこいい先生来るといいね💕』


先輩…今日…化粧濃くないですかっ😲

と思ったけど言えず。

あー、それなら私も、ちゃんと化粧して

くれば良かったー。

先輩、飲み会としか言わないし。ズルいな😤


いつもの店に。


先輩の友達2人も来てて、女は4人。

で、先生も4人。

んーと…良さげな人がひとり。

競争率高そうだなー。

この中で私が一番下っ端だから…

遠慮しないとダメだよなー。先輩だし。

なんて考えながら飲み会が始まる。


私は一番端の席。隣は夜なのに寝癖の先生。

話しするけど、会話が続かない。

向かいの席に座っている先輩の友達を見ると

同じく会話が続かない。

楽しそうなのは先輩と、先輩の知り合いの

先生だけー。



すると!

『岩田先生、遅いですね?』と寝癖くん。


女子全員、その台詞に反応した。



でも、なかなか来ない岩田先生。

焦らされるのは嫌いじゃないけどね。


入口のすぐ近くに座っていた私達。

すると…ドアがバーンって勢いよく開いて

そこに男の人が…


わー‼️誰ー?かっこいい~😍


と思ったら


『岩田先生❗️遅いじゃないですか~』って。